2007年02月11日
地力はおちないか?~無肥料栽培の原理(2)
植物自身が土作りをしているって!?一体どういうこと?
と、早く続きが知りたい小松です。
引き続き、「無肥料栽培(有機農法の、その先の世界へ・・・)」から引用です。
~無肥料条件では減らない地力と植物自身が行う土作り~むむ?ムシゲル?
実際に、植物自身が土作りをするというのはいったいどのようなことなのでしょうか。植物は光合成産物を自らの葉を大きくし、実をつけ、根を伸ばすためなどのようなことのために利用しています。普通ではそこまでしか観察できないことなのかもしれませんが、実はみえないところで大切なことを植物は行っています。それは、光合成産物のうち、特に根に移行された光合成産物は根の細胞の成長と呼吸によって消費されるだけで終わるのではなく、実はその多くが根の表皮細胞で高分子の有機物(ムシゲル)の形に再合成され、根の外にどんどん排出されているのです。
同時に根の細胞そのものは根の枯死・脱落細胞などというかたちで土中へ排出されています。このように根から土に放出されているあらゆる有機物の量は、植物全体の同化量の30%にもなるといわれています。
ムシゲルはC/N比が高く、窒素固定菌や菌根菌などの活動を促進します。また、脱落細胞などは逆にC/N比が低いため、タンパク質分解微生物が根圏を取り巻いて活発化し、その働きに伴って多量のアンモニアが生成されてきます。そして、それら微生物の働きによって、根が分泌した有機物は再度、根が吸収できる肥料という形で根に再吸収されていきます。また、特に収穫とは関係ないような根は、そのまま土のなかに残ります。作物の種類によってはその量は4トンほどにも及ぶものもあるといわれています。植物自身が次の世代へ残す、偉大な財産です。財産、つまり天然の堆肥は、次第に分解して次の作付けまでの間に良い形の地力窒素に変化していきます。後の項で詳しく説明しますが、この天然堆肥は人為的未分解の堆肥のように土中で異常発酵や腐敗、そして有機物分解にともなうガス発生などのあらゆるリスクをほとんど発生させないという、特徴があります。
このように植物は自らが生き繁栄するために、自らが周りの土と微生物を豊かにし、そこから自らが成長する糧(肥料)を得るという、まさに自作自演のような成長ができる仕組みが備わっているのです。よく「地力」といわれますが、これら植物自身が生み出した産物が、土にとっての基本的な力の源になってきます。したがって植物は、人が農作物という形でその土地からある程度搾取(収穫)した場合でも地力窒素や土壌中有機物は減少することなく安定的に持続するということが科学的には実証されています。そして、これが無肥料栽培の農場の作物たちと、自然の森にみられる、自然本来の土の力と作物の力の発揮するところなのかもしれません。
そして実は、この仕組みは施肥条件下では著しく劣ることが分かっています。自然界には、無施肥ならではの繁栄の仕組みがもともと備わっているのです。
なるほど~、ムシゲルですか
植物を育てることが、土の栄養分や地力を奪うことにはならないんですね。むしろ土を作ることになるとは!
考えてみれば、「緑肥」という概念も同じなんですね。ただそれも、鋤き込んで分解するから肥料になると思っていたし、他の作物と違って、そのためだけに(収穫するためではなく、肥料として)栽培するものですよね。そこが無肥料栽培と大きく異なるところだと思います。
これは思考パラダイムの逆転
ですよ。
でもチャレンジしてみたいですね
さらに興味が湧いてきました。
投稿者 komayu : 2007年02月11日 07:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.new-agriculture.net/cgi/mt-tb.cgi/186
コメント
無肥料栽培? ムシゲル? 過去投稿も含め拝見しました。
私は趣味で家庭菜園をしていて10年くらいになりますが、初めから堆肥のみでやっています。大目の堆肥は十分肥料になると考えたからです。より自然の状態で作りたかったので雑草も野積みして堆肥にしたり焼いて灰を利用したり色々やっています。収穫量など気にしなくて良いから出来る事だと思います。
限られた土地で地力以上の収穫を求めたり、旬からずれて収穫をしようとする「農業」という生産形態は、自然の摂理から反しています。
「天然堆肥」を追求すれば「自然」に受け入れられるかもしれません、とても興味が沸いてきました。
投稿者 mukai : 2007年02月12日 00:26
mukaiさん、いつもコメントありがとうございます。
10年ですか、私たちよりもベテラン農家ですね(^^;
引用元のサイトを見ると、堆肥も一切与えない、ということのようです。
ただ現実的には、徐々に減らしていく、というやり方が一般的なようですね。
mukaiさんも是非チャレンジなさってみて下さい♪
投稿者 こまつ : 2007年02月13日 19:13
ホント思考パラダイムの逆転ですね!!!
私も今まで“収穫した分、肥料として栄養分を戻さないと”って思ってました★
でもそういう考え方も人間の傲慢だったんですかね?(汗)
自然はやっぱり偉大で、私達は「食べさせてもらっている」んだなぁって思いました(≧∀≦)
mukaiさんも仰るように、“自然に受け入れてもらえる農業☆”したいですねぇ~♪
投稿者 ヒヨッコ百姓 : 2007年02月13日 19:33





